人間開発(社会、教育、医療)プロジェクト

プロジェクトリーダー
黒沢 洋一 教授(医学部)
プロジェクト構成
気候変動と健康グループ
グループ長:大谷眞二 准教授(国際乾燥地研究教育機構)
「気候変動による健康影響の研究と教育」
感染症対策グループ
グループ長:景山誠二教授(医学部)
「乾燥地を含む発展途上国における健康阻害要因の最大の因子であるマラリア、AIDS等の感染症予防の研究と教育」
人間開発と教育グループ
グループ長:小林 伸行 准教授(乾燥地研究センター)
「発展途上国の乾燥地における住民の健康や教育を考慮した生計向上プロジェクトの検討」
プロジェクト概要
“乾燥地科学を発展させ、乾燥地を含む発展途上国の社会,教育,医療に貢献する”
気候変動と健康グループ
気候変動が人間や家畜、社会生活に及ぼす影響を評価し、その対策をたてることを目的としています。とくに暑熱環境の悪化による熱中症の急増は社会的な問題でもあり、その発生要因の解明やリスク軽減について研究をすすめています。また、干ばつなどの異常気象や豪雨・豪雪・低温などの極端気象の健康影響についても調査・研究しています。
感染症対策グループ
気候変動やビザ発行の緩和による渡航の自由化に伴い、東南アジア諸国を起源とする感染症が、アジア全域に影響を及ぼす時代に入っています。各種の感染症流行に対処するため、日本・フィリピン・タイ・インドネシアの4カ国を結んで、それぞれの病原微生物の解析や、ワクチン開発を通じた流行制御の研究に着手しています。
人間開発と教育グループ
フィリピンにおける主な死因の1つである糖尿病を予防するための、プロジェクト対象地域住民の主導による継続的な取り組みを支援・指導することで、同地域における糖尿病のリスク削減・生活改善、住民の意識改革とあわせ、こうした予防活動にかかるわが国と途上国との差異を分析することとしています。
*新たなプロジェクトとして、医学部での手術用ロボット開発だけでなく、PM2.5の生物学的影響度測定装置、熱帯乾燥地でも活用できる冷却虫除けベスト、開発途上国に向けた遠隔操作手術システムなどの医療機器開発プロジェクトを検討しています。
モンゴルでの健康調査
共同研究地域